「バカで結構!!教室戻るから。」

遥斗君に背を向けて歩いて行こうとしたら、腕を掴まれた。

何で!腕掴むの〜!?

「何!?」

「お前、顔張れてねぇ?」

そう言って、私の髪を退かし顔に触れた。

ちょっ…ちょっと!!何触ってんのよ!?
固まって動けなかった。

「ちょっと…!だっ…!大丈夫だから!!顔…近い!!」

顔が真っ赤になりながら、遥斗君の手をどかした。

「あっ…わりぃ。」

遥斗君も、顔が真っ赤になって下を向いた。