ヤバっ!
もう7時だ!!
早く帰らないと…。

「遥斗君!!そろそろ帰るね。」

「あぁ。そうだな!」

「うん。じゃぁ…また明日!!」

手を振って走って帰った。


後ろから誰かに呼び止められる声がした。
ストーカー?違うよね…。

「ぉ〜…ぃ……」

恐る恐る振り返ってみると、遥斗君だった。

「どうしたの!?」

息を切らせながら話し出した。

「はぁ…はぁ…。暗いから送るよ。」

えっ…!それだけの為に走ってきたの…?

「いいのに。遥斗君が帰るの遅くなっちゃうよ!?」

「俺は大丈夫!!お前のほうが危ないだろ!女だし…。」

焦りなが言ってたのがすぐ分かった。
嬉しかった。

「じゃぁ…お願いします。」

「おぅ。」

一言だけ言って遥斗君は歩き出した。
私達は歩いてる間ずっと沈黙のまま家に着いた。

「ここでいいよ。そこ私ん家だから。ありがとう。」

「おぅ。また明日な。」

そう言って走って行った。

遥斗君て優しいな。


ドキン……。




えっ…!?




何で、心臓バクバクしてるの…。

もしかして…


気のせいだよね。
そう、自分に言い聞かせて家に入って行った。