ぅーん。
どうしよ〜ちょっと考えよう。

「ちょっと考えてもいい?」

「おぅ。まぁ〜ユックリ考えな。」

「うん!」

遥斗君が、図書館の時計を見て慌て出した。

「やべぇ!あと10分で図書館閉まる。出るぞ!」

私達は、荷物を急いで片付けた。

「ホントだ!!」

「行くぞ!!」

遥斗君…足速いんですけど…。
私より速い人初めて見た。

「ちょ…ちょっと待ってよ〜」

必死で遥斗君の背中を追い掛けた。

「一番〜!!」

外に出た遥斗君は、手を上げてピースをした。

「めちゃくちゃ速いんですけど…。」

「森元が遅いだけじゃね?」

また、笑いながら私をばかにして!!
ムカツク〜〜 。

「どうせ遅いですよ〜!!」

私は、遥斗君に背中を向けた。

「そんな怒んなよ。悪かった!!」

勉強教えてもらったし、許すか…。

「いいよ…。」

私はため息ついて許した。
あっ!お礼言わないと。

「今日は、ありがとうね!!凄く助かりました。」

「どういたしまして。ちゃんとバドのこと考えとけよ!」

「了解です!」

笑顔でいった。