「ぷっ。バカじゃね?」

最悪…この人まで笑われるなんて…。
はぁ〜どうせバカですけど。

「ちょっと〜遥斗まで笑わないの!!」

チカが怒った。

「わりぃ。」

彼は素直に謝った。

「いいよ。」

私は苦笑いしながらいった。

「いいでしょ!?遥斗!」

チカは手を合わせて頼んだ。私はそれを見てチカと友達になって良かったと思った。大君も一緒に頼んどくれた。

「分かったから。お前らその行動やめろ!目立つ。」

遥斗君が顔を赤くして言った訳は、チカと大君が手を合わせて謝ってるだけかと思ったら土下座までしてたのだ。

「そうだよ二人共!!」

二人はやっと元に戻った。

「遥斗。今分かったって言ったよね!!ちゃんと守りなさいよ!」

チカが言ったあと大君も同じことを言った。

「たくっ!しょうがねぇな…放課後に図書館な。」

「えっ!?いいの?」

遥斗君は呆れた顔でチカ達二人を指した。
なるほど。断ったら、また同じことをするからか。

「ありがとう。」

「どういたしまして。」

そう言って遥斗君は教室に入っていった。

「なら、私たちも教室戻ろうか。莢」

もうすぐ昼休み終わる時間だった。大君にも助けってもらったしお礼言わないとね。
「大君ありがとう。」

「どういたしまして。また何かあったら相談のってやるよ。」

やっぱり優しいなぁ。チカが好きになるのも分かるな。

「ありがとう!!」

私とチカが教室戻ろうとしたときに大君が私にボソッと、『遥斗は無口だけどいい奴だから仲良くしてやってな。』そう言って教室に入っていった。