聞き覚えのある声。 冷たく、耳に入る低い声。 「んえ、湊先輩!?」 山田君がガバリと振り返る。 一瞬、ほんの一瞬だけど、湊先輩と目があった気がして、下を向く。 ...不自然だったかな。 「山田、お前部活じゃねぇの」 「今から行くとこです!」 「俺も試合見に行く」