「アリスちゃん…なんで私のせいに、したの…?」

「しょうがないじゃん。だーれも貴方の事なんか
信じないから面白くって可笑しくって楽し…」

「もういい。有栖ちゃんなんか嫌い。話しかけて来ないで。
有栖ちゃんが」



「お前なんて生まれてくるんじゃなかった。
お前の存在自体が」



『皆のことを傷つけてるんだ』





目を覚ますと、自分の身体は酷く冷えきっていた。全身がぐっしょりと汗で濡れており、どれほどの悪夢を見たのか物語っていた。

「夢…か、」

ほっと安心すると共に、思い出したくない記憶を無理矢理掘り起こされたような激しい頭痛が襲ってきた。