びゅぅぅぅぅ


生徒会室の窓から強風が入ってきた。


そして、その時私はみてしまった。


会長の髪が動いたことに。


サラサラな黒髪の中から見えたのはキレイな銀色の髪だった。


「……っ!?」





「どうかしたか?」



「いや、別に。」


気づいてない。伝えた方がいいのだろうか。

触れてほしくないことかもだし。やめておこう。



「早く戻るんだぞ。生徒会の奴らがそろそろ来るから。」



「あ、あぁそうなの?
伝えてくれてありがとね」


ぱたん


「びっくりしたぁ……!銀髪って、どゆこと?
あの人の家美容室とか?実験台にさせられて銀髪に染められてる的な?」



そして、これをきっかけに彼、雷神慶依の最大の秘密を知ることになる。