冷や汗が滲む手で、戸をガラリと開ける。 白い長方形のテーブルに並んで座りながら、お喋りに花を咲かせているヤンキー 女子三人が、最初に目に飛び込んだ。 その子たちは、わたしが入って来たことに全く無関心で、その方が自分は ありがたかった。 けど、鋭く突きさすような視線で、威圧的な態度でこちらを見ているのは 紛れもない、椅子に腰かけた鈴木先生。 先生は、ガシャンと斜め前にあったパイプ椅子を蹴った。