一瞬身構える2人だが、クラスメートではなく6年生だったのでホッと胸をなでおろした。
「っていうかお前、めっちゃ緊張してんじゃん」
「健だって緊張してるだろ」
万引を止めるなんて初めての経験だ。
緊張していないほうがおかしい。
もしかしたら相手が逆ギレしてくるかもしれないし、本来なら書店員に手助けしてもらうのが最善だ。
学校で友人らが本屋で万引する計画を立てていたのを聞いた。
とか、そういう嘘をつけばきっと動いてくれる。
だけど、2人は昨日決めたばかりなのだ。
大人には相談しないと。
やがて6年生の女子が店内からいなくなり、しばらく暇な時間が訪れた。
店内の時計を確認するとすでに4時が過ぎているけれど、それらしいヤツはまだ来ない。
「まさか予言が外れたんじゃないだろうな」
健がそわそわした様子でそう言った。
「今までそんなことはなかっただろ」
きっとまだ犯人がここに来ていないだけだ。
「っていうかお前、めっちゃ緊張してんじゃん」
「健だって緊張してるだろ」
万引を止めるなんて初めての経験だ。
緊張していないほうがおかしい。
もしかしたら相手が逆ギレしてくるかもしれないし、本来なら書店員に手助けしてもらうのが最善だ。
学校で友人らが本屋で万引する計画を立てていたのを聞いた。
とか、そういう嘘をつけばきっと動いてくれる。
だけど、2人は昨日決めたばかりなのだ。
大人には相談しないと。
やがて6年生の女子が店内からいなくなり、しばらく暇な時間が訪れた。
店内の時計を確認するとすでに4時が過ぎているけれど、それらしいヤツはまだ来ない。
「まさか予言が外れたんじゃないだろうな」
健がそわそわした様子でそう言った。
「今までそんなことはなかっただろ」
きっとまだ犯人がここに来ていないだけだ。