クラスメートの中にも声をかけづらい連中はいる。


メガネ女子なんかは特にそうだったけれど、昨日からなんだか物腰が柔らかくなった気がしていて余計に話し辛くなっていた。


「俺も一緒にいるんだし、大丈夫だって!」


「あぁ、そうだな」


何度も背中を叩かれて痛くなってきたので、海斗は渋々頷いたのだった。