* * * 隣の席の春川さんの視線を痛い程に感じながら俺は 心の中でそっとガッツポーズを取る。 多分、これは、おそらく、1/3くらいは、脈あり! 良かった。この一年と何ヵ月ずっと ―― “文字の練習”してて!! そう、あれは丁度一年前ぐらい。 俺は同じクラスになった彼女に一目惚れした。 そこからはもう俺の世界は春川さんを中心に回り始めた。 好きなものはなにか? 嫌いなものはなにか?