私は彼女の向きが戻るとすぐさま先程と同じように髪を整えていく。




髪を丁寧に編み上げ櫛の持ち手でしっかりと髪を分けて最後に青と軽く紫が混じったリボンで彼女の髪を結う。




「できましたよ。お嬢様」




「ありがとう。…… うんやっぱり素敵だわ」



彼女が絹のように美しい髪とその髪色によく映えるリボンを鏡越しでウットリと見つめる。




「それは良かった」




私は笑って彼女の髪を纏めるために使っていた道具を片付け始めた。




「私ね、この色が好きなの」