「ありがとな。委員長すげぇ嬉しい」



ひぇっ!なっ、何故にそんな至近距離で囁くのかね?



嬉しそうな声で耳元で囁かれ私は思わず固まる。



どうやら彼の中ではもう既に私と両想いなのは確定なようだ。



いや、まぁ彼に抱き締められても全く嫌悪感とか感じないところを含めると



多分、両想いもあながち間違いじゃないのだと…… 思う。



「委員長も甘い匂いすんな」



首筋に顔を埋められ少しくすぐったく感じた私は身をよじる。



「…… 多分、鬼川君の匂いが移ったんだと、思うよ。…… ずっと一緒に居たから」