「違います。俺に敬意がないんじゃなくて先輩に敬意を払えるような年上らしさがないんですよ」
「むきー!あぁ言えばこういう日本一有名なとんちの坊さんか君は!」
「とんちじゃないです。事実ですよ部長」
顔を真っ赤にしてむきになり始める部長。
こういう場合はそろそろ面倒くさくなる。
いや、まぁ面倒くさくしたのは他でもない俺なんですけど。
「わっ、分かったよ。君がそこまで言うんなら書いてやろうじゃないか」
「君をあっと言わせるような至高の小説を私が!」
彼女はドン、と胸を叩いて自慢気な顔をする。
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