「でも俺この身長で良かった、ってちょっと思う」 「えっ、」 私が驚きの声を上げたタイミングで風が2人の間を吹き抜けていく。 「この身長だから可愛い彼女さんからキスして貰えるし、それに」 彼は私の手をおもむろに取る。 後に軽くリップ音が鳴った。 !??! 彼がまた私の手にキスを落とした音だ。 「こうやって不意打ちもできる」 彼の指先が私の指先を絡めとる。