俺の疑問に首を横に降る彼女。



「いや、いや、17年生きてきて私も17回バレンタインを通りましたとも」



「その結果がこちらなのです」



彼女はタッパーを自信作ですというように俺の前にわざわざ掲げる。



「答えを言え。答えを」



「えー、せっかちな男はモテないですよ」



「いいんだよ、お前以外にモテなくても」



「おっと、さらりと胸キュン。10ポイント」



「えーと、ですね」