「先輩」 「は…… はい」 彼から声を掛けられるが、恥ずかし過ぎて顔が上げられない。 「そのままでいいんで聞いて下さい」 「はひ」 うわっ噛んだ。 「僕、いや、俺先輩のことずっと」 ドキドキし過ぎて痛い心臓をなんとか頑張って抑え込む。 「す、」 きっと中まで赤い耳でなんとか彼の言葉を聞き取る。 「すっ、」