目的地までは、ヘリコプターであっという間であった。地上に降りると車が用意されており、私と龍二はそれに乗り込んだ。
「龍二、竹採神社へはまだつかないの?」
「焦らないでよ、ハニー。車で五分とかからないはずさ」
「そっか、もうすぐなのね……」
目的地に近づくにつれ、私の心音が大きくなっていく。まるでレーダーのかわりのように思えた。
車が静かに止まると、私のレーダーは大きな反応示す。
──ドクン、ドクン……。
心音は最大音量となり、ここに何かあると直感した。車から降りるた私は、龍二の手を握り締めその場所へ歩き出した。
木々が生い茂る細い道を通り、その先にある光り輝くモノを目指す。ついに私は……その場所へとたどり着いた。だがそれと同時に、絶望が容赦なく私に降り注いだのだ。
「えっ……。ここが、神社、なんですの? 本当にこの場所であっているのですかっ!」
声を荒らげ龍二に詰め寄るのには理由があった。私が目にした光景、それは──。
「ここで間違いないよ、ハニー。ここが竹採神社なんだ。正確には少し違うかな」
「どういうことなの、こんな空き地が神社なわけ……ないじゃないのっ」
私の心は崩壊し奈落へと落ちていく。その場で崩れ落ちただ一点だけを見つめ続ける。夢にて出てきた映像と景色は同じなのに、社だけがそこに存在しなかった。
龍二はここが竹採神社だって……。でも、神社なんてどこにも、ううん、そういえば確かあのとき、龍二が何か言ってたわよね。
── その神社があったと思われる場所。
絶望の中で頭に浮かんだ龍二の言葉。私は意味を勘違いしていたと気がついた。『思われる』、それは『その場所に存在していた』という意味ではなく、まったく別の意味であった。
その意味は──。
「龍二、竹採神社へはまだつかないの?」
「焦らないでよ、ハニー。車で五分とかからないはずさ」
「そっか、もうすぐなのね……」
目的地に近づくにつれ、私の心音が大きくなっていく。まるでレーダーのかわりのように思えた。
車が静かに止まると、私のレーダーは大きな反応示す。
──ドクン、ドクン……。
心音は最大音量となり、ここに何かあると直感した。車から降りるた私は、龍二の手を握り締めその場所へ歩き出した。
木々が生い茂る細い道を通り、その先にある光り輝くモノを目指す。ついに私は……その場所へとたどり着いた。だがそれと同時に、絶望が容赦なく私に降り注いだのだ。
「えっ……。ここが、神社、なんですの? 本当にこの場所であっているのですかっ!」
声を荒らげ龍二に詰め寄るのには理由があった。私が目にした光景、それは──。
「ここで間違いないよ、ハニー。ここが竹採神社なんだ。正確には少し違うかな」
「どういうことなの、こんな空き地が神社なわけ……ないじゃないのっ」
私の心は崩壊し奈落へと落ちていく。その場で崩れ落ちただ一点だけを見つめ続ける。夢にて出てきた映像と景色は同じなのに、社だけがそこに存在しなかった。
龍二はここが竹採神社だって……。でも、神社なんてどこにも、ううん、そういえば確かあのとき、龍二が何か言ってたわよね。
── その神社があったと思われる場所。
絶望の中で頭に浮かんだ龍二の言葉。私は意味を勘違いしていたと気がついた。『思われる』、それは『その場所に存在していた』という意味ではなく、まったく別の意味であった。
その意味は──。