「はやく起きろ、つばき」 聴き慣れた声に飛び起きる。 「律(りつ)!?」 ハッとして枕元のスマホをみると8時。 いくら学校まで5分でついても、遅刻しそうな時間だ。 「ごめんすぐ支度する!」 ベットの脇で冷めた目をしているのは、幼なじみの律。 いつもは家の前で集合なんだけど、遅いから見に来てくれたんだろうな。 相変わらず冷たいけど。