「えぇ?飲み会!?」
「ん、体操部と!」
「それってもしや、飲み会という名の」
「ん、実質合コン?」
学食にて。
向かいの席に座った紗良が、ラーメンのチャーシューを豪快に口に放り込んで機嫌良さそうに笑った。
どうやら“朗報”というのはコレのことらしい。
「なにー?なんか不満?
競技上ちょっと身長低いけどそこは大目に見てよね、うちの体操部めっちゃ強いしー」
「い、いや…身長はどうでもいいんだけど」
「ほほう」
「私合コンってはじめてなんだけどー!」
え、どうしようなんか…なんか!!
「めっちゃ女子大生って感じする!!」
「逆に何で今までしてこなかったんだって感じだよね、部活やりすぎたわー」
「でもいいのかな?私一応、好きな人いるし」
合コンって、お互い彼氏彼女欲しい人が集まる場なのでは…
「もう、大丈夫だって~そんな重いモンじゃないから。“男慣れ”には絶好の場だと思わない?」
「それは確かに…!」
今まで私、講義とかいって須藤とばっか一緒にいたけど
それじゃきっと憧れのビッチには近づけないよね。