「はいこれっ、スプーン!!」
「さんきゅ。じゃあ、」
「「いただきまーす!!」」
だれかの手料理なんて食べたの、すごく久しぶりだ。
しかもそれがまさかの須藤の手料理なんて。
しかも
「ん~、すっごくおいしい!!!」
「大袈裟だな。チャーハンくらい誰でも作れんだろ」
「私には作れない!!!」
「…あー、はいはい。そーだったな」
がっつく私を見て、須藤がふっと笑う。
「成長期の中学生か」
「だっへおいひふぎて」
「何言ってるかわかんねーよ。ついてるし」
「ぶっ」
乱暴に須藤に口元を拭われた。
「ん、ありがとー」
おいしいチャーハンで緩みまくった顔でお礼を言うと
なぜか顔を赤くした須藤がプイッと顔を逸らした。
「…ガキみてー」
「悪かったね、ガキで!」
「…ばか。お前じゃねーよ」
「は?」