「まっ、真に受けてなんかないし。

ったく、まだ初心者なんだから冗談はもっと分かりやすく言ってよねー!」






そうだよ。

須藤があまりに真っすぐ私を見つめて言うものだから、ちょっとホントっぽかったじゃん。






「須藤って意外と演技派なんだね」






私のその言葉に、須藤はなぜか機嫌悪そうに顔を歪ませると






「まーなっ!」







乱暴な手つきで伝票をとって、さっさとレジの方に歩いて行ってしまった。







えぇ?なんで?





演技派って言われたのが気にくわなかったのかな。






須藤ってばたまに怒りポイントが謎だ。