「……おいしー」





「だろ?」






目の前で須藤が満足気に笑っている。







須藤に連れてこられたのは、



路地を入って少し奥まったところにある、小さいけれどオシャレなカフェだった。






オシャレなソファに座った須藤は、

優雅に紅茶を飲んでいる。






「ええ、何これほんっとオイシイんだけどこのワッフル…食べたことないくらいフワフワ!」





「だろ?だろ??」






まるで自分が作ったとでも言わんばかりにドヤ顔をしている須藤。





普段コーラと缶ビールをバカ飲みしている須藤が紅茶を飲んでいるからなんかチグハグだけど、

こういうところはやっぱり須藤だ。







「よく知ってたね、こんなオシャレでおいしいお店」





「ふっ、まあな。俺の情報網ナメんなよ?」








さすが須藤。一応モテ男なだけのことはある。






こういう女の子が好きそうなお店、何気にいっぱい知ってんだろうな。