「選べ」
須藤につれてこられたのは若い女子に人気のアパレルショップだった。
「え、なぜ?」
「なぜ、じゃねー。そんなジャージじゃデートになんねぇだろ」
「別にいんじゃん?ほんとのデートじゃないんだしー」
なぜか須藤の額にピキッと怒りマークが浮かんだのを私は見た。
「何事もまず形からなんだよ!
いいからとっとと選べ脳筋女!!」
「はぁ!?」
脳筋て、体育大学生に言ってはいけない言葉第1位なんですけど!!(私調べ)
「ていうか自分もでしょ」
ブツブツと文句を言いながらも渋々服を選び始めた。
正直、ショッピングなんて久しぶりだから
たくさんの可愛い洋服を前にテンションが上がってきているのも事実。
だが、しかし…