須藤がそっと私から離れる。






つかまれていた手首も、解放された。







「ゴミ」





「…は?」





「ゴミついてた。髪の毛に。じゃな」








え、ゴミ!?







思わず頭を触る私に背を向けた須藤は、早足で教室を出て行った。