アイツは怒っていた。





周平のことを見ているいじらしい姿とは対照的に、すごい剣幕だった。







洗濯機を夜中にまわすなと文句を言われた。





まぁ俺が先に朝の目覚ましの音について文句を言ったからなんだけど。








すげえ喧嘩してんのに、





アイツの黒目がちのクリクリした目が





周平ではなく、間違いなく俺に向けられていることに






なんかすげー、感動したりもして。









(…やばいこれ、重症じゃん)









そのとき悟った。





俺もうこいつ、好きなのやめらんねーわ。