驚いた、なんてもんじゃない。
え!?隣の…家!?隣人!?えぇ!?マジで!?!?
立ち尽くす俺とは対照的に、素っ気ない態度で軽く会釈だけして立ち去ろうとしているアイツ。
おい!!!俺のことさては全く知らねーのか!?
お前が大好きな周平と大体一緒にいるんだけど!?どんだけ周平しか見えてねぇんだよ!!!
“お前アレだろ、いつも周平のこと見てる女”
“いっつもキモいって思ってたんだよなー”
黙れ俺、とは思ったが、俺の口は脳とは関係なく勝手にペラペラ言葉を紡いでいく。
知らなかった…俺、こんな特技があったのか…最悪だ。