「ど、ドギマギ?は別にしてないけど」





「……してねーのかよ」







チッと須藤が舌打ちした。







「まぁいいやとにかく!!



お前はまず男に慣れろ。話はそれからだ」






「男に慣れろ、って言われても…どうやって?」








須藤にしては一理あると思った。






だけど、こればっかりは処女みたく、明確な方法があるワケでもないし…








「俺に任せろ」







ニ、と笑って須藤が私の顔の横に置いていた手を離して







何事もなかったかのように玄関の掃き掃除を始める。








「……しようぜ」





「は?なんて?」







「っだから、

俺とデートしようぜ!?」