「わかった。

じゃあ俺が教えてやるよ!!一から十まで、全部な!!!」






「…は?」







須藤が、私に?

一から十まで…?






「それって、どーゆうこと?」





「ど、どーゆうってそりゃ、おま」





「須藤が私の処女もらってくれるってこと?」





「っ!!ばっ!!だっ!!」








なぜか真っ赤な顔した須藤が、





私の手を離すと背中を向けて、自分の髪の毛をグシャグシャにした。








「こ、こここれは!!その!!ボランティア!?そうボランティア精神ってゆうか!!



おおおおお前のその処女勧誘に引っかかる奇特な男が哀れだし!?」






「哀れとは失礼な…」








なんかもう私とは目も合わせてくれない須藤。





いつも整えているご自慢の明るい茶髪を掻き回すくらいにはイラついているらしい。








「いーよ別に、同情で付き合ってくれなくても「同情なんかじゃねえよ!!!」







なぜか食い気味に否定された。