ぼーっと眺めている。
広い範囲に穴が開くぐらいじっと眺めている。
明日のことを思い出している。
確か晴れる。天気予報がそう言っていた。
しかし曇り。雲がかかった。
白い空に青い雲がかかった。
霞がかったので月が見ていた。
穴の開いた視線の先には水がある。
水もこちらをじっと見つめている。
すると私に穴が開いた。
小ぶりな穴が空いた。
だんだんと広がっていった。
穴が、身体中に広がって、
私は、穴になった。
黒い黒い穴になった。