「本当に何もしてないの?思い当たることは本当にない?」
「うーん……。」
千秋にそう聞かれて、ここ最近の自分の言動を振り返ってみた。
牧野くんと紡木さんの間を割るようにわざと椅子を持ってきて座る大人げない自分。
断りきれず吉田さんにあーんされる自分。
挙句の果てには「傷ついたけどね。」なんて嫌味っぽく言う自分。
『大変だなあ…恋って。』
紡木さんがひとりでに呟いていた言葉。
それらがぐるぐると頭の中を巡って冷や汗が出てきた。
心当たりがありすぎる…。
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