「…ありがとう、霧島くん。」

「ツムツムの頼みならいいってことよ。…なんかあったのか?」

「ううん、別に。」

「ふうん。」


蓮は興味なさそうにそう相槌をうつと、再び葵との惚気話を始めた。



先生、びっくりしたよね。ごめんなさい。


でもこうして連絡取るのも、もうしんどいの。


昨日いたあの人と仲良くしたらいいじゃん。


先生が弱ってる時に呼ぶくらいだから
きっと相当心をゆるしてる人なんでしょう。


私なんかほっといたらいいのに。


蓮の惚気話を聞きながら紡木はぐっと涙を堪えた。