次の日。
すっかり体調の良くなった西園寺は紡木に昨日来てくれたことへの感謝の気持ちをメッセージアプリで送ると、学校へと車を走らせた。
学校に着いて職員室で仕事の準備をしていると携帯の通知音が鳴った。
音からしてメッセージアプリ、時間的に先程紡木に送ったのが返ってきたのだろうと、ウキウキ気分で携帯を開いた。
そしてそのメッセージを読むと驚きで言葉を失った。
『体調良くなったようでよかったです。私とのメッセージはもう返さなくて良いですよ。私も、もう送らないので。』
突然送られてきた言葉に気づけば職員室を飛び出していた。
なんで？どういうこと？
僕昨日何かやらかした！？
白衣を翻して廊下を駆け抜ける姿に、廊下にいた女子生徒たちが黄色い声を上げたが西園寺の耳には全く届いてなかった。
