板下公園に寄ってみると、冬菜の姿はなかった。 まっ待ってるわけねぇよ。 俺は、駅に向かって歩き出した。 駅近くの茂みで、男と女が絡み合っていた。 「話してよ。」 「お前が悪いんだからな。」 なんだ。喧嘩かよ。 男が女の腕を引っ張って逃がさないようにしていた。