「るいっ、きもちい?」

「きもちいっ、からぁっ、あっ、あああ!」

こんな声、俺じゃない。
でも、確かに俺の声で。俺が出してる声には変わりなくて。

「るい、愛しているよ。」

そう言って微笑んだ兄ちゃんはとても綺麗だった。誰にも見せたくないと思ってしまった。

「俺も、愛してる。」

兄ちゃんは、俺のものだ。