兄と弟。
それは、紛れもない事実だ。
でも、その言葉は俺たちの関係を言い表すにはふさわしくない。

「にぃ、ちゃっ……んぅ……んんっ」

「かわいいよ、るい。もっと口、開けられるかい?」

「うっ、ん…………んぁっ、ふっ」

今日も俺は兄ちゃんとキスをしている。
いつも蕩けるようなキスをする兄ちゃんのことが、俺は好きだ。

「はっ、はぁ……るい、俺のこと、好き?」

「ぅん……すきぃ。だいすきぃ……にいちゃんのこと、だいすき。」

「俺もだよ。ほら、受け取って。」

にいちゃんの唾液が口の中に入ってくる。俺が必死にそれを飲み込むと、

「えらいね、るい。」

と頭を撫でられた。