「うん。英会話学校のこと。」

「ああ。そう。どうしてだまってたの?」

静かに聞いた。

あまりに緊張して、声がふるえる。

「私、英文科進みたいって、言ってたでしょ?」

「うん。」

「だから、最近英会話学校に通い出してたんだ。でも、なんかそんなことわざわざナツミに話すのも恥ずかしくってさ。」

私は、うつむいてうなずいた。

「松川くんが通ってたのは・・・。」

松川くんという言葉がマヨの口から出たので、私の心臓がビクンと跳ねた。

「最近、本当に最近知ったんだ。英会話学校でのクラスも違うし。」

「そうなんだ。」

「ナツミが松川くんのこと好きって知った直後くらいかな・・・。偶然松川くんと英会話学校でバッタリ会って知ったんだ。」

「うん。」

「もっと早く言えばよかったんだけど。」

『言えばよかったんだけど』?

私は無言でマヨの顔を見た。

マヨの表情は少しひきつったように見えた。

続きは?

マヨ、その続きは?