「あ、マヨだ。おっはよー!」

ワカナは、私の背後に目を向けて、ぴょんぴょん跳びはねながら手を振った。

ゆっくり振り返ると、少し笑ったマヨが手を振っていた。

「おはよー。ナツミ、今日はごめんね。」

マヨは私から視線を外して言った。

「ううん、何かあったの?間に合ってよかった。」

自分の言葉がやけに白々しく感じられる。

「さっきナツミにも、マヨと一緒に登校しないなんて珍しいねーなんて話してたのよ。」

ワカナはくりんとした目を大きく見開いて言った。

今、ワカナの存在がとってもありがたい。

「ちょっと朝寝坊しちゃって。」

「あらー、マヨが朝寝坊なんてこれまた珍しい!夜な夜な考え事でもしてたんじゃないのぉ?」

ワカナの問いかけに、うつむいて静かに笑った。

もし、本当にワカナの言うことが図星だったら、きっと私のせいだね。

ごめんね。

マヨ。