「うん、あったよー。朝からばっちり汗かいてきちゃったー。臭う??」

ワカナは自分の腕に鼻をつけて、ケタケタ笑った。

「あははー、臭わないって。バスケ部は毎朝がんばるよねー。」

底抜けに明るいワカナに癒される感じ。

「だって、バスケ部もうすぐ試合があるんだもん!休んでなんていられないわよ!」

「そっかぁ。」

「あれ?そういえば、男子バスケの松川ボンボンは珍しく休んでたな。」

松川ボンボン??

急に松川の名前が出てきて、ドキッとする。

「松川ボンボンって、松川くんのこと?」

「そうそう、ボンボンっぽいでしょ?」

ワカナはまたケタケタ笑った。

「男子バスケも今週末試合なんだけどなぁ。ボンボン、今回こそはスタメンに入りる!なんて豪語してたくせに。やっぱボンボンはちょっとしたことで折れやすいからダメだねぇ~。」

ボンボンって・・・。

折れやすい?

何かあったのかな?