一人で教室に入る。

マヨが隣にいない状態での登校なんて、いつ以来だろ?

「おっはよー!あれぇ?マヨはぁ?」

バスケ部のワカナが近寄ってきた。

「今日、少し遅れるんだって。だから先に来たんだ。」

「へー、なんだか一人で登校してくるナツミなんて、珍しい光景だよね。」

ワカナがちゃかして笑った。

私も笑った。

そんなことより、松川くん・・・は。

あれ?

まだ来てないの?!

バスケ部の朝練なかったのかな。

「ねー。ワカナ、バスケ部の朝練あった?」

そばにいるワカナに聞いてみる。