「やっぱ、お前松川に惚れてんだろ?」

顔がかーっと熱くなる。

「っていうかさ。ほんと、お前バカ見るぞ。」

タイスケもだんだんムキになってるのがわかる。

あんたは、松川くんとマヨの何をそんなに知ってるっていうのよ。

失礼しちゃうわ。全く。

それにしても、結局松川くんがどんな服着てたか全く覚えてない。

あんな急に現れて、しかもタイスケがあんなこと聞いたりするもんだから、すっかり記憶するのも忘れてたわ。

これもタイスケ、あんたが悪いのよ!

まー。

休日に松川くんに会えたのはラッキーだったけどね。

「じゃ、私は今から用事があるから行くわね。はい、これバーガーとコーラー代。」

「いらないよ。それよか・・・。」

何?まだ何かあるわけ?

「んん、ま、いいや。」

ふん。

もう何なのよ。

そっちがいいなら、こっちもいいけどさ。

どうせまたろくでもないことだろうし。

私はタイスケを残して、お店を出た。

そして、そのまま家に直帰したわけで。