「んなわけないじゃん。」

松川くんはぽそっとうつむきながら言った。

マヨには悪いけど、なんだか今までのもやもやがすーっと消えていくような気分だった。

やっぱり、松川くんとマヨとは付き合ってなかったんだ!

『ほら~』って顔で、タイスケを横目で見る。

タイスケはそれでもなおかつ真剣な顔のまま更に追求する。

「じゃ、何で一緒にいたの?嘘つくなよ。」

なんで、あんたがそんなに松川くんに絡むわけ??

「あれは、彼女も英会話学校に通ってて、帰り偶然一緒になっただけだよ。」

え?

マヨも英会話学校に通ってたの?

それすらも初耳なんだけど。

「ごめん、本当に時間きてるから。じゃ、また。」

松川くんは慌てた様子で、最後に私をチラッと見て右手を挙げた。

わっ。

最後にちゃんと目合わしてくれたよ。