お店に入ると、まずジャージの群れに出迎えられた。

あー。やばい。

ジャージ大好きなんだよね。

家でもジャージだし。

楽なんだよ。ジャージって。

並んであるジャージを思わず手にとって、品定めを始めてしまった。

あ、このグレーのジャージ。

デザインもかっこいいし、肌触りもよくない?

「お客様、何かお探しでしょうか?」

ふいに後ろで、聞き覚えのある低音が響いてきた。

ゆっくり振り返る・・・