「あはは、そうだったっけ?ごめんごめん。」

マヨはほっぺをふくらました。

「マフラーねぇ・・・。」

松川くんがマフラーをしている姿をふと想像してみた。

何色が似合うんだろう?

手編みのマフラーなんて編んだことないもんな。

きっと目も不揃いで不細工なマフラーになりそう。

それなら、気に入りそうなマフラーを買って渡した方がましだわ。

「マヨ、ありがとう。参考にさせてもらうわ。でも、きっと手編みにはしない!」

「あはは、そうだねー。ナツミは手編みはやめといた方がいいわ。」

「何よー!もう!」

逃げるマヨを追いかけながら、松川くんのプレゼントに気持ちを馳せて、ドキドキし始めていた。