「そうそう、もうすぐ松川くんの誕生日じゃない?」

そうだったっけ?

「ナツミ、思い切ってプレゼントでも渡してみたら?」

プレゼント・・・。

え~。

松川くんに?

「えー、そんなことしたら私が好きだってばれちゃうじゃない。」

「もういいんじゃない?一歩踏み出さないと恋は成就しないわよ。」

想像しただけで顔がほてってきた。

両手で自分のほっぺを挟む。

「やだー。熱い熱い。できるかなぁ?そんなこと。」

「大丈夫だって。みんなそうやって、彼をゲットしていってんだから。」

「迷惑がられたらどうしよう。私、立ち直れないよ。」

「松川くんだったら、迷惑なんてこと言わないって。きっとナツミからのプレゼント喜んでくれるよ。」

そうかなぁ。

まだプレゼント渡すまでの勇気ないよ。