「ナツミぃ。最近なんか変じゃない?」

マヨが、大きな目を更に大きく見開いて私の顔をのぞき込んだ。

「え?変?」

「うん。」

「どんなところが?」

「なんだかいつも上の空~って感じ。」

「上の空ってなにそれ?」

「こないだも、私が放課後、ハーゲンダッツのアイス食べに行こうって誘ったのに、その返事は『漢文の試験勉強いつからする?』とか言ってるし。時々全くかみ合わないっていうかさ、私の話ちゃんと聞いてる?」

あ。

そういえば、最近マヨの話ちゃんと聞いてなかったかも。

だってぇ・・・

いつも松川くんの存在を意識してるか、松川くんのこと考えてるから。

しょうがないんだってば。

だけど、そんなこと恥ずかしすぎてマヨに言えるわけもなく。