「だって、最近のマヨはおかしいよ。おかしいっていうか、なんだか知らない人みたい。どんどん遠くへ行っちゃう気がするよ。もし、何か悩んでることがあるんなら、何でも私に話してよ。」

私も少し大人びた表情を作って言った。

「うん、そうだよね。」

「で、好きな人、いるんでしょ?」

マヨはココアをじっと見つめながら答えた。

「・・・うん。」

「やっぱり!いつから?株山先輩から告白されて迷ってる間に見つけたの?」

せき立てるように質問する私に、マヨは明らかに困ってる顔をしていた。

無理矢理聞き出そうとしている自分がなんだか嫌だった。

でも、私だって、何でも話してるマヨだもん。

マヨにだって、何でも話してほしい。

じゃないと、なんだかずるいよ。

まぁ、ずるいっていうのもおかしいけどさ。