剣道部だって、マヨが入るって決めたから私も便乗したようなもの。

この年にもなって、一人で何一つ決めれないなんて少しなさけないよね。

「そうだよね、マヨの言うとおりだわ。せめて、私はここらでマヨの力を借りずに踏ん張る力つけないと。」

私は自分の言った言葉に大きくうなずきながら、ココアを飲んだ。

少し寂しそうな笑顔で、マヨはそんな私を見つめていた。

「ナツミ、ごめんね。勝手に辞めること決めちゃって。」

「いいんだよー。将来の進路まで、私がマヨの足ひっぱるなんてことできないもん。私ももっと強くならなくちゃ!」

そう言いながら、鼻の奥がツーンと痛い。

いやだ、泣きそう。

無理矢理笑顔を作って、マヨの肩をたたいた。

マヨは何も間違ってない。

当たり前のこと考えて言ってるだけなんだもん。

こんなことくらいで泣きそうになっちゃう私がダメダメ人間なんだ。