二人でホットココアを頼んで、空いている席に座った。

「あはは、どうしてスタバなのにいつもココアなんだよって。」

「ほんとほんと。でもさ、寒い日は甘ーいココアが温まるんだって。」

マヨと私は「ふーふー」さましながら、ココアを飲んだ。

あー、松川くんの話したい!

待ちきれなくなって、ココアをまだ「ふーふー」飲んでるマヨに言った。

「ねーねー。その後松川くん情報って何かない?」

マヨの口元が一瞬ゆがんだように見えた。

「あー、ないない。あれ以来なかなか私もリサーチできてなくてさ。ごめんね。」

「そうなんだ。でもさ、それにしても松川くんの好きな人って誰なんだろうね?」

「ふん。そうだね。色々聞いたんだけど、個人名がなかなか判明しなくてさ。」

「私も明るくて爽やか系女子を思い浮かべたんだけど、これがピンと来る人がいないんだ。」

「んん。」

マヨは少し言葉につまって、何かを考えてるようだった。

マヨの次の言葉に少し期待する自分がいた。

『ひょっとしたら、ナツミじゃない?』

なんていう。