ある日の放課後。

いつものように部活が終わり、剣道着をロッカーにしまった。

少し肌寒くなってきた今日この頃。

「駅前のスタバで温かいココアでも飲んで帰る?」
 
私からマヨを誘った。

「いいねぇ。いこいこ!」

そこへ、マヨの携帯が鳴った。

「あ、ちょっと待って。」

マヨは更衣室を出ようとしていた私に声をかけて携帯を開いた。

しばらくじっと携帯を見ているマヨ。
 
「誰からかなぁ?」

へへへと笑いながら、ふさげてのぞき込んだら、マヨはすっと携帯を鞄になおした。

「あ、お母さんから。今日は何時に帰るの?って。」